2020年04月01日
このたびの異動により石川県立武道館の館長に就任しました徳田伸一です。どうぞよろしくお願いいたします。 石川県立武道館は、昭和53年9月に竣工いたしました。その年は私が大学2年生の時であり、柔道部に所属していた私は、日本的な重厚さと繊細さをあわせ持つ建築様式のこの武道館に時々足を運び、汗を流したことを昨日のことのように覚えております。また、教員になってからも中学や高校の柔道部の顧問として練習や試合、講習会などによく生徒を引率してきました。 時を経て、このたび本武道館を管理・運営させていただくという職を与えられ、不思議なご縁を感じるとともに、身の引き締まる思いでもあります。 筑波大学名誉教授の藤堂良明先生によりますと、武道の「道」という文字は「首(あたま)」と「辶(すすむ)」を組み合わせた文字であり、頭を前方に向けて進んでいく「みち」の意味があるといわれております。したがって、武道は武技を通して生涯にわたって事理一致(技と理合の一致)を求めていく道を意味するとされております。 また、人としての道を指すこともあるといわれており、稽古を通して礼節や思いやりなどの心を学ぶなど、まさに人間形成を追求することにつながるものであります。 こうした深い意味を持つ武道、その武道を普及振興するための本県中核的拠点施設に勤務できますことを心から感謝いたしますとともに、 引き続き、関係各位のご指導・ご鞭撻を賜りながら、利用者の皆様から一層愛され、信頼される武道館を全職員とともに目指していきたいと思っておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
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