2018年04月01日
麗らかな日差しとともに、武道館駐車場では少しずつ春の息吹が感じられるように
なりました。3月には、厳しかった冬を乗り越え晴れの卒業式を終えた元武道教室生 たちが、新たな抱負を胸に次々と道場に集まってくれました。ちょうど武道教室が始 まる前で、小・中学生にとっては同じ教室で汗を流した憧れの先輩たちでもあり、新 しい門出を皆で祝福できました。中には半年ぶりに後輩と一緒に稽古に励む姿も見ら れ、武道のすばらしさをつくづく感じました。 さて、私の大好きな毎週日曜に放映されます西郷隆盛を主人公としたNHK大河ド ラマ「西郷どん」もいよいよ佳境に入ってきました。この西郷隆盛が座右の銘とした 言葉には、京セラの社是等にもあります「敬天愛人」が有名ですが、とりわけ西郷に 大きな影響を与えたとされる書物『言志四録』(幕末の儒学者 美濃国岩村藩 佐藤一 斎)から春にちなみ一つ紹介したいと思います。 「春風接人、秋霜自粛」(春風を以って人に接し、秋霜を以って自らを慎む)です。 これは「春風のように和やかさで人に接し、秋霜の厳しさを以って自己を制御する」 という意味から「他人に優しく、自分に厳しく」と要約されますが、「自分に厳しく していれば、本当の和やかさで他人に接することができる」という意味も含まれてい るそうです。武道が持つ心の片鱗に触れたような気がいたします。 本館では、皆様の健康をサポートできるようライフステージに応じた武道教室を開 講しています。武道を通して培った精神や出会いが心の糧となり、自身延いては社会 のために広くお役に立てることを心から願っております。新年度を迎えて、皆様から 愛される武道館を目指し、気持ちも新たにスタッフ一丸となって取り組みますのでよ ろしくお願いします。
| 日記 | 08:00 AM | comments (x) |
|